2. 各品目

  「文房具」については、平均して各地域ともに100円近辺の設定が多く、ライフスタイル調査結果によれば、「100円均一ショップ」での購買行動として文房具品を同店舗で買っている人が3割強いることから、値段設定が100円に近いものとなり、地域による変化が少ないものと考えられる。
 「家具」については今回の調査対象店舗では小学生用の「学習机」と「いす」について調査できたが、地域による価格差は見られなかった。
 「日用雑貨」については、大きな地域差は見られなかった。ほぼ多くの品目に地域による差異はなかったが、丹波地域は自治体指定の「ゴミ袋」となり、その分、日用雑貨トータルで丹波地域の相対的価格高がある。なお、日用雑貨に関しては、文房具と同様に「100円均一ショップ」での購入者は多いとみられ、同価格との競合において必要生計費算出の基礎を求めていく必要がある。
 「理美容品」については、比較的高価格な化粧品類に関しては国産の定番商品を中心に調査したが、明石、伊丹に関しては同系列スーパーであるため同等品・類似品の取り扱いが多いため、理美容品価格の地域差はほとんどなかったが、丹波地域では同一メーカー商品であっても、価格帯の低い商品を中心に品ぞろえをしているため(例:明石・伊丹「資生堂マキアージュ」、丹波「資生堂インテグレート」)、理美容品全体では他地域に比べて低い指数となっている。なお、化粧品類以外は地域間の価格差はあまりなく、化粧品類に関しても定価からの値引きはさほどなされていないことから、理美容品について地域間差はあまりないものと考えられる。
 「医薬品等」については、各地域ともほとんどの調査品目で同一商品の価格を調査できた。なお、丹波地域については、医薬品類のみ「大型ドラッグストア」での調査であったことから、明石、伊丹の総合小売店に比べて低価格となっている。よって、地域差よりも取扱店舗の形態の差がある品目群ともみられる。
 「家庭用品」に関しては、明石、丹波での価格差異は小さいが、伊丹については小売店舗の規模が他地域に比べて大きいことから、定番・売れ筋の品ぞろえとしての商品を選んだ場合、若干、他地域に比べて低価格となっている。
 「被服・履物」については、男性衣類についての地域差はあまりないものの、女性衣類では丹波地域が他地域に比べて低価格となっている。これは、丹波地域の調査対象小売店の顧客対象として中高齢層が多いとみられ、フォーマル、カジュアル系の「アウター」衣類については、同年齢層の買いやすい価格設定をしていると推測する。なお、丹波地域においてもフォーマル、カジュアル系の「アウター」衣類を専門に扱う全国チェーン店(ユニクロ、洋服の青山等)があり、それら専門店で購入することが頻度として高い場合は、やはり地域間の購入価格に差異は生じにくいとみられる。
 「家電製品」については、各地域とも同系列の大型家電量販店で売れ筋商品を選定して調査した。その結果、機能的に同等商品が各地域ともに購入されており、地域間の価格差はさほど見られない。なお、各品目の価格については実勢価格であるため、より生活実態に近い価格での比較をしている。