第1項 算出のための前提条件

 「生計費」は物価、生活水準、世帯規模の三つで構成されており、生計費をとらえる場合は、これら三つの変化や水準に着目する必要がある(楠田,1985)。
 そこで、必要生計費算出の基本的な考え方として、前節で考察した「標準モデル世帯」を設定し、これまで調査した結果から見えてきた「標準的な暮らし」(調査結果の並数値・平均値)や各種統計調査(家計調査、小売物価調査等)をもとにした物価により算出していくこととする。なお、地域性については、明石地域を兵庫県内を代表する地域として設定し、かつ、物価水準で地域間に格差がある住居費等については、丹波地域を地方部のモデルとして費用算出を実施していくこととする。
 また、「費目」の設定については「家計調査」の「収支項目分類一覧」から消費支出の費目を基準とし、費目の内訳としての「品目」等については、2008年実施の連合本部をベースとし、ライフスタイル調査で得られた知見(保有状況、消費行動等)による修正を加えて設定する。