第14項 総括表

 これまでの必要生計費の費目ごとに見てきたものを総括すると、明石地域での1か月あたり必要生計費は、「単身世帯」165,726円、「夫婦2人世帯」285,363円、「夫婦+小学生:3人世帯」353,494円、「夫婦+中学生+高校生:4人世帯」465,968円、「夫婦+高校生+大学生:4人世帯」451,712円となった。
 また、丹波地域では「単身世帯」163,456円、「夫婦2人世帯」281,579円、「夫婦+小学生:3人世帯」318,567円、「夫婦+中学生+高校生:4人世帯」427,310円、「夫婦+高校生+大学生:4人世帯」414,593円となった。

 以上が必要生計費の試算結果となるが、本試算値は世帯全体での生計費として出している。よって、標準モデル世帯の設計上は夫の片働きによる試算であっても、現実は共働きが多いこともあり、夫の収入だけでは不足している分を妻のパート勤めなどで補ったりするケースもあると考えられる。また、残業手当や地域調整手当等の基本給以外の収入によって生計費の不足を補っていることも考えられる。いずれにせよ、少なくとも本試算により示した世帯全体の必要生計費をまかなうだけの収入が世帯全体で得られているかどうかによって、生活満足感や生活品への充足感がさらに変わってくるであろう。その意味で、夫婦・家族のライフスタイルやライフステージ等によって、必要生計費を十分にまかなえる働き方や労働条件が多様にあり、自らの意思により選択できることができる社会形成が必要であると考える。