第3項 住居費


 ライフスタイル調査において、各地域ともに住居の所有形態では「持家」の割合が高く(持家率:全体75.4%、東播磨地域79.2%、丹波地域75.0%)、総務省の「平成20年住宅・土地統計調査」においても東播磨地域71.7%、丹波地域83.0%が持家であるが、ただし、「単身世帯」の52.2%が「民間賃貸」に住んでいることから(ライフスタイル調査結果)、住居費算出については、「単身世帯」「夫婦のみ2人世帯」については「民間賃貸」を基礎とし、「3人世帯以上」は「持家」を基礎としている。さらに、居住面積はライフスタイル調査結果では、単身世帯、2人世帯の民間賃貸に居住するものだけの平均居住面積を見た場合、単身世帯約約30㎡、2人世帯約50㎡となっていたことから、左記の居住面積をモデルとして設定し、3人世帯・4人世帯については同調査結果から約95㎡を標準として設定する。
 これらの条件を前提として、「賃貸料」に関してはライフスタイル調査「H20住宅・土地統計調査」から(図表7)、東播磨、丹波の両地域間で大きな格差はみられなかったことから、両地域の平均として平米単価1,300円を採用して賃貸料を算出する。なお、住宅・土地統計調査に比べてライフスタイル調査はやや高いが、これは、住宅・土地統計調査は勤労者世帯以外も対象としていることが影響していると考えられる。

図表 7 東播磨・丹波の民間賃貸料等の状況

 また、「持家」については、総務省の「平成21年全国消費実態調査」やライフスタイル調査結果から(図表8)、30代、40代の間では住宅ローン返済額に大きな違いがみられない。ただし、50代では低下しているが、おそらく完済期間の設定が長期であることから、返済額が低下しているとみられる。よって、本試算では全国消費実態調査の返済額平均値を採用して算出する。

図表 8 年齢別1か月あたりの住宅ローン返済額平均値

 一方、地域性では、ライフスタイル調査で住宅ローン月あたり返済額において、東播磨地域は丹波地域の約1.7倍差(図表9)がある。ちなみに、戸建て中古住宅に関してのみであるが、民間大手不動産情報による明石と丹波の分譲価格比較を行ったところ、地域価格差は1.7倍程度ある(図表10)。
 よって、これらのことを踏まえて、ライフスタイル調査の1か月あたりの住宅ローン返済額平均値(年齢別)を東播磨地域の住居費として設定し、丹波地域については同金額の0.6倍(1.7倍の逆数)に設定する。
 なお、共益費・管理費についてはライフスタイル調査では5千円未満の回答が最も多かったことから、一律5000円を計上する。

図表 9 地域別住宅ローン月あたり返済額平均値

図表 10 民間不動産情報による東播磨・丹波の分譲価格(戸建・中古住宅)